【 世界で唯一の魔術師の俺、魔女学院で魔王となる 】
邪悪な魔女もどきマリシアス
魔女学院は魔女を目指す者たちの登竜門であり、栄達が約束された場所である。
が、入学試験のふるい落としも厳しく、その基準が試験者に明かされることはない。
彼女もまた魔力知力ともに合格基準を大きく上回っていたにもかかわらず、不合格となった者だ。
魔女学院に入学できなかったとしても、受験できる時点でその力は担保されているようなものであり、どの国からも引く手あまたで職にあぶれることはない。
しかし、プライドの高かった彼女は不合格とされたことを不服として激しく訴えた。
決定が覆らないことを知ると、そのことを逆恨みして悪党へと身を堕とした。
他者を見下す反社会的傾向を除けば、確かにマリシアスの実力は本物で、魔女学院の目の届かない一地方を支配するなど造作もないことだった。
近隣を支配下に置いた彼女は、魔力の強い少女を強制的に集め、魔女学院を潰すための戦力を鍛え上げようとしている。
そんな都市へ、実戦訓練としてレオンハルトが派遣されるのは、彼が入学してしばらくが経った頃のことだ。
マリシアス「学院め。男など派遣してきて、私をどこまで侮辱する気だ。私の討伐に魔女など必要ないということか? ……良いだろう。まずお前の首をねじりきって学院へ送りつけてやる。私からの宣戦布告だ」
レオンハルト「あ、悪の女幹部やんけ。わからせっせして説教せざるを得ない」
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邪悪な魔女もどきマリシアス
【 世界で唯一の魔術師の俺、魔女学院で魔王となる 】
邪悪な魔女もどきマリシアス
魔女学院は魔女を目指す者たちの登竜門であり、栄達が約束された場所である。
が、入学試験のふるい落としも厳しく、その基準が試験者に明かされることはない。
彼女もまた魔力知力ともに合格基準を大きく上回っていたにもかかわらず、不合格となった者だ。
魔女学院に入学できなかったとしても、受験できる時点でその力は担保されているようなものであり、どの国からも引く手あまたで職にあぶれることはない。
しかし、プライドの高かった彼女は不合格とされたことを不服として激しく訴えた。
決定が覆らないことを知ると、そのことを逆恨みして悪党へと身を堕とした。
他者を見下す反社会的傾向を除けば、確かにマリシアスの実力は本物で、魔女学院の目の届かない一地方を支配するなど造作もないことだった。
近隣を支配下に置いた彼女は、魔力の強い少女を強制的に集め、魔女学院を潰すための戦力を鍛え上げようとしている。
そんな都市へ、実戦訓練としてレオンハルトが派遣されるのは、彼が入学してしばらくが経った頃のことだ。
マリシアス「学院め。男など派遣してきて、私をどこまで侮辱する気だ。私の討伐に魔女など必要ないということか? ……良いだろう。まずお前の首をねじりきって学院へ送りつけてやる。私からの宣戦布告だ」
レオンハルト「あ、悪の女幹部やんけ。わからせっせして説教せざるを得ない」